漫才界で注目を集めるコンビ「令和ロマン」。
その独特な芸風に「面白い!」という熱狂的なファンがいる一方で、「正直つまらない」と感じる人も少なくありません。
そこで今回は、つまらないと言われる理由、二人の魅力、何が面白いのか?について考察してみます。
令和ロマンのプロフィール
「令和ロマン」は、2018年に結成された吉本興業所属のコンビで、高学歴を活かしつつ、日常の「あるある」を取り入れた親しみやすいネタが特徴です。
以下、お二人のプロフィールをご紹介します。
メンバー紹介
髙比良 くるま(たかひら くるま)
- 本名:髙比良 直樹(たかひら なおき)
- 生年月日:1994年9月3日(30歳)
- 出身地:東京都練馬区
- 学歴:慶應義塾大学文学部中退
- 役割:ボケ担当
- 特徴:自由奔放で予測不能なボケが魅力。舞台全体を支配する「主人公感」を持つ。
松井 ケムリ(まつい ケムリ)
- 本名:松井 浩一(まつい こういち)
- 生年月日:1993年5月29日(31歳)
- 出身地:神奈川県横浜市青葉区
- 学歴:慶應義塾大学法学部卒業
- 役割:ツッコミ担当
- 特徴:落ち着いた師匠のような雰囲気で、相方のボケを柔軟に受け止める「安定感」が強み。
二人は慶應大学在学中にコンビを結成しました。2023年には『M-1グランプリ』で優勝し、結成5年目という若さで頂点に立つ快挙を達成しました。
令和ロマンが「つまらない」と言われる理由
一部の視聴者から「つまらない」と指摘されることがある令和ロマン。その理由を整理してみます。
笑いの波に乗れないと共感できない
令和ロマンのネタは、誰もが知っている日常の「あるある」を起点とし、そこに新しい視点や発想を加えて展開するスタイルが特徴です。
1ボケ1ツッコミで完結する漫才ではなく、掛け合いを通じて「ネタ全体の波」を作り上げる構成。
また、次々とボケやツッコミが繰り出されるため、波に乗れた観客はどんどん引き込まれますが、波に乗れなかった場合は「どこで笑えばいいか分からない」と感じることもあります。
令和ロマンくん、ちょっと君たちのスピードについていけないかも
— 🍙 (@oooddenn) December 24, 2023
ダメだ、令和ロマンの漫才、50のオバチャンにはついていけない。テンポが早すぎて、状況を考えてる間に「やってないって」が掘り込まれると取り残された感が半端ない。
よくできてるんだろうけど、笑う間がなかった。#M1グランプリ— カンチャン (@KANDATAWAGon) December 24, 2023
ツッコミが冷静すぎて淡白に見える
松井ケムリさんのツッコミは、シンプルで冷静なスタイルが特徴。その淡白さを「物足りない」と感じる人もいるようです。熱量が高い漫才を好む観客には、全体のテンポが単調に映ることも。
令ロ、くるまは面白いんだけどケムリのツッコミってシンプル&ストレートすぎてなんかハマんないんだよな
ツッコミでもう1個笑いたいのに、ってなるいつも— 陶器 (@_mangata_____) December 14, 2024
キャラクターに好き嫌いが分かれる
髙比良くるまさんの個性的で尖ったキャラクターに対し、「鼻につく」「キャラが強すぎてネタが頭に入らない」という意見もあります。舞台上の振る舞いや派手な表現が、好みを分ける要因の一つです。
くるまの鼻につく感じが全国に流れているのが嬉しすぎる、褒めてるよ
— あかのKATUKO (@gira2piercemaru) December 24, 2023
令和ロマンの魅力
圧倒的な「主人公感」
M-1グランプリ2023の登場時、髙比良くるまさんはせり上がりながら観客に背を向け右方向を指差して怒鳴る仕草を見せるなど、登場からすでに「何かをしでかしそうな雰囲気」を漂わせました。
審査員長だった松本人志さんも「空気を持っていく力がある」と称賛。
令和ロマンの舞台での「主人公感」は、全体を通じて強烈な印象を残しました。
定石を超えるネタの配置
M-1グランプリ2023に出場した際の令和ロマンは、決戦にそなえての準備を怠りませんでした。
トップバッター、中盤、終盤といった出番順をすべて想定し、複数のネタを準備するという徹底したプランニング。ただ準備するだけでなく、前後の芸人のウケ方や会場の空気感を読み取り、その場でネタを変更する柔軟さも持ち合わせています。
彼らは「自分たちだけがウケればいいのではなく、決勝全体を一つのライブとして盛り上げたい」その想いで、全体の流れを考えながら舞台に立つ姿勢こそが、令和ロマンの大きな魅力です。
【話題】M-1優勝の“令和ロマン” 決勝前の準備がガチすぎると話題に
▼“決勝前”インタビュー記事
・トップバッターに選ばれる場合、中盤になる場合、終盤になる場合をすべて想定し複数ネタ準備
・前後に来る芸人のウケ方によってネタ変更
・自分達だけウケるより決勝全体をライブとして盛り上げたい… pic.twitter.com/cMsEbcYbL8— 滝沢ガレソ (@tkzwgrs) December 25, 2023
ボケとツッコミの絶妙なバランス
髙比良くるまの自由自在なボケと、松井ケムリの柔軟で余裕のあるツッコミ。
このコンビネーションが「このボケにして、このツッコミ」と評されるように、観る者に安定感と新鮮さを与えています。
ケムリさんの「師匠感」ともいえる包容力が、髙比良の自由なボケをさらに引き立てています。
令和ロマン、好きでも嫌いでもないけどケムリのツッコミは好き
落ち着いていて心地いい— さかな (@sakaaaana___) April 25, 2024
頭のネジぶっ飛んだくるまのボケと冷静なケムリのツッコミが好き
— シンスコKM (@woneechan_32) February 3, 2024
若さと度胸
令和ロマンは結成5年目という若さでM-1優勝を果たしました。
その挑戦的な姿勢と度胸は、「次世代のスター漫才師」としての期待を大いに高めています。
令和ロマン、何が面白い?
”つまらない”と言われる一方で、令和ロマンのネタは非常に緻密で、評価する声も多いです。
特に、2023年『M-1グランプリ』ファーストラウンドの1本目では、観客と審査員の心をつかむ見事なネタ構成を見せました。
独自の視点や緻密な構成力で笑いを作り出す令和ロマン。
髙比良くるまさんの自由なボケと松井ケムリさんのシンプルなツッコミの掛け合いが、観客を引き込む新世代の漫才を象徴しています。
観客を「笑いの波」に乗せる彼らの漫才スタイルは、一度ハマるとクセになる面白さです。
くるまさんが著者の『漫才過剰考察』は、漫才を深く掘り下げた話題の一冊。
令和ロマンやM-1グランプリを例に、漫才の魅力や技術を分析しており、読むだけで漫才の見方がガラリと変わる内容です。この本を読んでからM-1を観ると、笑いの奥深さがより一層楽しめます。
漫才ファン必見です!
【漫才過剰考察】
漫才、そして笑いが生まれる仕組みがそこまで考えてるのかってほど細かく言語化されていて面白かった文章は堅苦しくなく、まるでくるまが語りかけてくるようで最高に読みやすかった
なんか文章がツイッタラーみたい(褒め言葉)でSNS大好き人間の自分的には頭にすっと入ってきた
→ pic.twitter.com/kgWv8ALjV2— 陰山よる (@KageyamaNight) December 16, 2024
令和ロマン、くるま氏の『漫才過剰考察』途中まで読んでるけど、めちゃ面白い。… pic.twitter.com/8zqMCFRNgS
— 後藤 連平🌐 (@remgoto) December 6, 2024
Xでも令和ロマンのことを面白いと言っている人がたくさんいました。
令和ロマンが1番おもしろかったら、ちゃんと令和ロマンに連覇してほしい
彼らは忖度とか通用しないくらい抜けておもしろい— Nico (@nico_hibari) December 5, 2024
お笑いに疎すぎるので、今更令和ロマンがおもしろいことに気づかされた
— hase. (@mAtHwsi) September 18, 2024
令和ロマンの100ボケ100ツッコミチャレンジがとても面白いと評判です。
㊗️100万回㊗️イェーイ㊗️貢献㊗️
【衝撃記録】令和ロマン 100ボケ100ツッコミチャレンジ2nd!超速テンポでのボケツッコミで衝撃の記録爆誕! https://t.co/Ow2jlhKX6K @YouTubeより
— 令和ロマン くるま (@kuruma_takahira) June 1, 2024
⬆️の動画はこちら
筆者もこの動画を拝見しました。
くるまさんがテンポよくボケを連発し、それに対してケムリさんが冷静に的確なツッコミを入れる掛け合いが面白く、特にケムリさんの優しく冷静なツッコミは勢いや大きなリアクションではなくシンプルでじわじわと笑いが広がる独特な魅力がありました。
さらに二人の豊富な知識が活かされており、ケムリさんがくるまさんのボケを瞬時に理解して返す技術には感心させられました。
令和ロマンを初めて見た『M-1グランプリ』では期待が大きすぎたことや、彼らのことを知らなかったために審査目線で厳しく見てしまい、大爆笑とまではいかなかったのかもしれません、、、。
YouTubeでコントを見た際には純粋に面白いと感じられ、また鼻につくと思っていた印象も、あくまでそれは”キャラクター”なんだなと思いました。
二人の人柄の良さが伝わることで、一転し今では独自の笑いのスタイルを心から楽しめるようになりました。
おすすめの動画
令和ロマンの漫才は終始感心させられます。
まとめ
令和ロマンがつまらないと言われる理由としては、
・笑いの波に乗れないと共感できない
・ ツッコミが冷静すぎて淡白に見える
・キャラクターに好き嫌いが分かれる
令和ロマンの魅力
・圧倒的な「主人公感」
・定石を超えるネタの配置
・ ボケとツッコミの絶妙なバランス
・若さと度胸
ということがわかりました。
「令和ロマンがつまらない」と感じる人もいれば、「スター性抜群」と絶賛する人もいるのは、彼らの個性が際立っている証拠です。
『M-1グランプリ』で見せた圧倒的な存在感や自由奔放な漫才スタイルは、今後の漫才界に新たな風を吹き込むことでしょう。
あなたは令和ロマンの漫才、どう感じましたか?
今年のM-1グランプリではどんなネタを披露するのかたのしみです。