「日産が潰れるかもしれない?」
「ホンダとの統合が破談になったって聞いたけど、どうなるの?」
「最近ホンハイ(鴻海)って会社の名前も出てるけど、どう関係あるの?」
こんな疑問を持っている人も多いのではないでしょうか。
実際、日産は2024年度の業績見通しを下方修正し、最終的に800億円の赤字になる見込みです。
さらに、ホンダとの経営統合協議もわずか1か月半で破談し、日産の先行きに不安の声が高まっています。
しかし、日産は今すぐ潰れるわけではありません。
では、なぜ潰れないのか? そして、今後どうなっていくのか?
この記事では、
・日産が潰れる可能性
・経営が悪化した理由
・なぜ潰れないのか
・日産はどうなっていくのか
を超わかりやすく解説していきます!
日産ってどんな会社? 潰れる可能性があるの?
日産の基本情報
- 創業:1933年(90年以上の歴史)
- 主力車種:セレナ、エクストレイル、ノート、リーフ(電気自動車)など
- ルノー・三菱自動車と提携関係にある
日本を代表する自動車メーカーのひとつで、かつては「技術の日産」と呼ばれるほど、革新的な技術を持つメーカーでした。
しかし現在、業績悪化や経営不安が深刻な状況になっています。
2024年度の業績(ざっくり)
2023年度 | 2024年度 | 増減 | |
売上高 | 9兆1,714億円 | 9兆1,432億円 | -282億円 |
営業利益 | 4,784億円 | 640億円 | -4,144億円 |
最終利益(純利益) | 3,254億円 | 51億円 | -3,202億円 |
簡単に言うと…
売上はちょっと減っただけ(-282億円)
でも、儲け(営業利益)はほぼゼロになった!(-4,144億円)
つまり、「お金は入ってきてるけど、出費が多すぎて利益がほぼゼロ」という状態です。
あなたが去年、1,000万円の売上があるカフェを経営していたとしましょう。
去年は経費を引いたあと、500万円の利益が出ました!
でも今年は
・売上が 990万円 にちょっと減り
・材料費や人件費が増えて
・利益がたった6万7,000円しか残らなかった…
これ、ほぼ赤字寸前ですよね。去年まで余裕があったのに、今年はギリギリ生活できるかどうかのレベルになっています。
そもそも、なぜ経営が危なくなったのか?
かつて「技術の日産」と呼ばれた日産が、なぜここまで追い込まれてしまったのでしょうか?
主な原因を4つにまとめました。
ゴーンショック(2018年〜)で経営が混乱
2018年、当時の会長だったカルロス・ゴーン氏が金融商品取引法違反の疑いで逮捕されました。
これをきっかけに日産とルノーの関係が悪化し、経営陣の対立も激しくなりました。
経営のゴタゴタが続いた結果…
- 経営判断が遅れる(戦略が定まらない)
- ブランドの信用が低下(消費者・投資家からの信頼を失う)
- ルノーとの関係が不安定になり、経営が難しくなる
ゴーン氏が経営トップだった頃は、コストカットを進めて利益を出していましたが、彼が去った後、日産は再び迷走し始めました。
中国市場での販売不振
近年、日産の最大の市場は中国でした。
しかし、中国ではEV(電気自動車)シフトが急速に進み、中国のEVメーカー(BYDなど)が台頭したことで、日産のガソリン車が売れなくなってきました。
中国市場での販売が落ち込むと…
- 売上の大部分を占めていた市場が縮小
- 世界全体の販売台数が減る
- 利益が大幅に減少
最大市場での売上が落ちて、とんでもないことになっているんですね。
EVシフトの遅れ
日産は世界初の量産EV「リーフ」を発売したEVの先駆者ですが、その後のEV戦略で出遅れました。
【競争相手に負けている点】
- テスラやBYDの台頭 → 価格・性能で圧倒される
- トヨタ・ホンダもEVに本格参入 → 日産の強みが薄れる
- 新しいEV(アリア)の販売不振 → 生産遅れや価格の高さが原因
EVの波に乗れなかったことで、競争力を失い、売上減少→赤字へとつながりました。
コストが増えた(インフレの影響)
世界的なインフレで、部品の価格や人件費が上昇。
特に、半導体不足の影響で車の生産コストが上がり、利益を圧迫しています。
【インフレの影響】
- 車を作るコストが上がる → 価格を上げる必要がある
- しかし、競争が激しく簡単に値上げできない
- 結果として、利益がどんどん減る
このような理由で、日産は経営危機に陥っているのです。
インフレ(インフレーション)とは:物やサービスの値段が上がり、お金の価値が下がることです。
例えば、去年まで100円で買えたパンが、今年は120円になっているとしたら、それはインフレの影響です。
インフレが進むと生活費が上がりますが、同時に企業のコストも増えるため利益が減ることがあります。
このままだと日産は潰れる?
すぐに倒産することはないけど、今の状態が続けば危険!
- 今のまま赤字が続けば、資産を食いつぶしていく
- 競争力を失えば、世界市場でのシェアが減少する
- ルノーが支援しない可能性もある(すでに日産株を手放し始めている)
➡ 短期的には大丈夫だけど、このまま経営再建できなければ本当に危ない状況です。
日産はなぜ潰れないのか?
「こんなにヤバいなら、日産はもう潰れるんじゃないの?」と思うかもしれませんが、すぐに潰れることはありません。その理由は大きく3つあります。
まだ資産(貯金)があるから
日産は大企業なので、現金や工場・設備などの資産を持っています。すぐにお金が尽きるわけではありません。
ルノーという「親」がいるから
日産はフランスの自動車メーカー「ルノー」と提携関係にあり、ルノーは日産の株を約36%持っている筆頭株主です。
もし日産が本当に危なくなったら、ルノーが支援する可能性があります。
2020年に政府支援を受けた過去がある(今後も可能性はゼロではない)
2020年、コロナ禍で経営が厳しくなった日産は、日本政策投資銀行から1800億円の融資を受けました。
このうち、1300億円には政府保証がついており、もし日産が返済できなくなった場合、税金で8割(約1040億円)が補填される仕組みでした。
過去に政府支援を受けた例
2020年:日産が日本政策投資銀行から1800億円の融資を受ける
2009年:日本航空(JAL)670億円の政府保証つき融資を受けるが、翌年経営破綻し、470億円の税金負担が発生
これから日産はどうなる?(ホンダやホンハイとの関係)
これからの日産はどうなっていくのでしょうか。
ホンダとの経営統合協議もわずか1か月半で破談し、日産の先行きに不安の声が高まっています。
ホンダと日産の経営統合はなぜ破談したのか?

「日産を完全子会社化したい」

プライドがあるからムリ!
結果:交渉決裂!
しかし、この交渉破談後ホンダは「内田社長が辞めれば交渉再開」と発言しています。
英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)の報道によると、ホンダは日産の内田誠社長が退任すれば、経営統合の交渉を再開する意向だと報じられました。
関係者1人がFTに語ったところによれば、ホンダは、日産社内の反対をよりうまく制御できる新トップが就任すれば、日産との協議を再開する準備があるという。
引用:Bloomberg
新たなパートナー候補「ホンハイ(鴻海)」が浮上
ここに来て、台湾のホンハイ(鴻海精密工業)が日産と接触しているという報道が出てきました。
ホンハイは、iPhoneを製造することで有名な会社で、EV(電気自動車)事業にも力を入れています。
日産にとってその有力候補が台湾・鴻海精密工業(ホンハイ)だ。ホンハイは、EMS(電子機器受託生産)世界最大手であり、16年にはシャープを買収し、19年にはEV事業への参入を表明している。
引用:DIAMOND online
ホンハイが日産に興味を持つ理由
- EV事業を拡大するために、自動車メーカーとの提携を模索している
- ルノーが日産株を手放す可能性があり、その株を取得するチャンスがある
- 元日産の関潤氏(中国事業のトップだった人物)がホンハイのEV事業を担当している
ホンハイが日産株を取得すれば、日産の経営に影響を与える可能性があります。
まとめ
今すぐ潰れるわけではない!(資産があり、ルノーや政府の支援の可能性もある)
しかし業績が厳しく、このままいくと危ない!
ホンダとの経営統合は破談したが、内田社長が辞めれば再交渉の可能性も!
ホンハイが日産株を取得し、新たな提携関係を築く可能性も!
日産は「今すぐ潰れることはないけど、このままでは本当に危ない」という状況です。
日産がこの危機を乗り越えられるのか、今後の動向に注目ですね!